【10月14日 AFP】(写真追加)米航空宇宙局(NASA)は13日、小惑星同士の衝突跡と見られる物体をハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が初めて撮影したと発表した。

 画像は、ハッブルに搭載された「広視野カメラ3(WFC3)」が今年1~5月に撮影したもので、彗星(すいせい)のような尾をひいた幅122メートルの物体の先端はX字形をしている。火星と木星の間の小惑星帯にあり、「P/2010 A2」と名付けられた。

 大きな小惑星が直径3~5メートルの小さな小惑星と時速約1万7700キロで衝突した際の、破片の1つと考えられる。米カリフォルニア大ロサンゼルス校(University of California, Los Angeles)の天文学者、デビッド・ジューウィット(David Jewitt)氏は、衝突は2009年の2月か3月に発生し、その時の威力は小型原子爆弾1個分程度だったと推測している。(c)AFP