【9月29日 AFP】英高級日曜紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)が26日、国連(UN)が異星人との接触を任務とする「宇宙大使」に国連宇宙部(UNOOSA)のマレーシア人の女性天文学者を任命すると報じた。だが、国連側は「ばかげた話」と、報道を否定している。

 サンデー・タイムズによると、異星人が現れた場合に第一に接触を図る責任者として、国連宇宙部のトップでマレーシア人のマズラン・オスマン(Mazlan Othman)氏を任命することを決めたという。

 一般にはあまり知られていない国連宇宙部は、オーストリア・ウィーン(Vienna)を拠点とする職員27人の小規模な国連機関。宇宙空間の平和利用を目指した国際間協力の推進、宇宙科学技術の応用促進などを使命とする。

 タイムズ紙によれば、オスマン氏は次週、英バッキンガムシャー(Buckinghamshire)州の英国王立協会カビル国際センター(Kavli Royal Society International Centre)で開かれる科学国際会議で正式に「宇宙大使」に任命されるという。

 だが、国連宇宙部は、これらの報道を全て否定している。

 一方、オスマン氏は1年前、AFPとのインタビューで、もし異星人と接触する必要性が生じた場合、接触者には「全人類を代表して、国連事務総長が適任だと思う」との見解を、冗談交じりに話している。(c)AFP