【9月8日 AFP】ダンスフロアでは難しいムーンウォークよりも、体の中心部を使う動きの方が女性にモテる――クラブで女性を魅惑したい男性にとっては朗報となる心理学の研究結果が8日、英国王立協会(Royal Society)の会報「Biology Letter」に掲載された。

 男性のダンスの動きを分析したのは、英イングランド北東部ニューカッスル(Newcastle)にあるノーサンブリア大学(Northumbria University)のニック・ニーブ(Nick Neave)博士が主導する研究チーム。

 ニーブ博士らは、18歳から35歳までの男性19人が、研究室でクラブミュージックにあわせて踊る姿を12台の3D(立体映像)カメラで撮影。その姿を顔や性別がわからないようアバター(ネット上でユーザーの分身として用いられるキャラクター)化し、37人の女性に見せて魅力的と感じた動きを挙げてもらった。

 その結果、主に体の中心部を動かす行為が、女性の関心を引きやすいことが分かった。こうした動きは本能的に、男性の健康や活力、強さを誇示するものだ。ちなみに19人は皆、ダンスは素人だ。 

 特に女性の関心が高かったのは、米俳優ジョン・トラヴォルタ(John Travolta)が映画の中で見せた8タイプの動きだった。

「魅力的なダンサーは、頭、首、上半身を幅広く、大きく動かし、右脚を素早く曲げたり、ひねる動きを取り入れていた。反対に、動きが遅くぎこちないダンサーは、魅力的でないとされた」(ニーブ博士)

 動きの鈍いダンサーが腕をブンブン振り回したところで、魅力的なダンサーの動きにはかなわないという。また、ほとんどのダンサーは左脚よりも右脚を激しく動かしていることも分かった。

「世界中の男が、女性を魅了する仕草を知りたいと願っているはず」と語るニーブ博士。ダンスで女性を魅了する動きが判明したことで、こうした動きを訓練すれば女性の心を射止めるチャンスは高まると、世の男性たちにエールを送っている。(c)AFP