【8月20日 AFP】米スミソニアン研究所(Smithsonian Institution)とハワイ大学海洋生物学研究所(Hawaii Institute of Marine Biology)は合同で、ハワイの絶滅危惧種のサンゴを守るため、細胞を冷凍保存する「サンゴ・バンク」を創設した。

 オアフ(Oahu)島沖の小島ココナツ・アイランド(Coconut Island)に設置されたサンゴ・バンクには、すでにマッシュルーム・コーラルと呼ばれるクサビライシと、ライス・コーラルの精子と胚細胞が納められた。さらに保存するハワイ産サンゴの種類を拡大していくという。

 ハワイ周辺の岩礁は、農業排水による汚染やダイナマイトを使った漁法などによって存在が脅かされている。科学者たちは「今すぐ行動しないと、サンゴ礁とそれに頼って暮らす生物の多くは今後40年以内に消滅してしまうだろう」と警告している。(c)AFP