【6月19日 AFP】日立製作所(Hitachi)は18日、2輪の自律走行で段差を乗り越えることができ、音声による指示に反応する小型の人型ロボット「EMEIW2」を発表した。

 EMEIW2の足回りにはバネによる複雑な衝撃吸収機構が用いられ、配線や床面の段差を乗り越えることが可能になった。同社によると、こういった機能は世界初めて。人間がインラインスケートでジャンプして着地した際と同様のやり方で姿勢を安定させるのだという。

 EMEIW2は身長80センチ、重量は14キロ。14本のマイクを頭部に搭載し、足音や音楽などの雑音が聞こえている中でも人の声を正しく認識することが可能になった。

 オフィスの案内用に使用できるほか、監視カメラの死角に隠れている不審人物を発見することもできるため、巡回や監視にも向いているという。

 商品化の計画は明らかにされていない。EMIEWという名前は、ニュージーランドに生息する飛べない鳥エミューと似ているように聞こえるが、「Excellent Mobility and Interactive Existence as Workmate(優れた移動性と双方向性を持つ仕事仲間としての存在)」の頭文字をとった名前だという。(c)AFP