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始祖鳥の化石から化学成分を検出、古代生物研究に新たな道

  • 2010年05月12日 13:03 発信地:ワシントンD.C./米国
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米エネルギー庁・SLAC国立加速器研究所(SLAC National Accelerator Laboratory)が公開した始祖鳥(Archaeopteryx)の化石の写真(2010年5月11日公開)。(c)AFP/US Department of Energy's SLAC National Accelerator Laboratory/Pete Larson

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【5月12日 AFP】最古の鳥類ともいわれる始祖鳥(Archaeopteryx)の150年前に発掘された化石を英米の研究チームがX線を使って調べたところ、硫黄やリンなどの化学物質が検出され、その調査結果が10日、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of SciencesPNAS)に掲載された。
 
 論文の主執筆者で、米SLAC国立加速器研究所(SLAC National Accelerator Laboratory)と共同で研究した英マンチェスター大学(University of Manchester)の研究チームを率いたロイ・ウォゲリウス(Roy Wogelius)博士によると、始祖鳥の化石は、これまでは長い年月をかけて分解された有機物が押しつけられてできた跡にすぎないと考えられてきたが、リンや硫黄を含む、化石化した羽根の断片も含まれていたことが分かったという。リンや硫黄は現代の鳥類の羽根にもみられる成分で、恐竜と鳥類の関係を示す化学的な証拠が見つかったとしている。

 古生物学や地質学では骨の化石の研究が主流だったが、軟組織の化石からも金属や化学物質の成分を検出したことは、極めて大きな発見だという。

 このほか、始祖鳥の骨格化石からは銅や亜鉛も検出されており、現代の鳥類同様に、古代の始祖鳥もこれらの化学物質を必要としていたとみられる。

 これまで貴重な化石にX線を照射する分析手法は用いられてこなかった。だが、X線分析を担当したSLACの物理学者、ウエ・バーグマン(Uwe Bergmann)氏は、今回は米カリフォルニア(California)州のスタンフォード・シンクロトロン放射光研究所(Stanford Synchrotron Radiation LightsourceSSRL)の設備を使って非常に強力なX線を用いたことで、従来は検出できなかったごく微量の化学物質を検出することができたと説明した。

 CMW Instituteの研究者、ボブ・モートン(Bob Morton)氏は、古代生物が生きていたころの化学物質が化石に残留していることがわかり、大昔に絶滅した生物の研究に新たな道が開けたと、今回の研究を評価した。(c)AFP

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