【4月16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は14日、宇宙望遠鏡ハーシェル(Herschel)が撮影したロゼット星雲(Rosette Nebula)付近の画像を公開した。

 ハーシェルに搭載された光伝導体アレイカメラ・分光計(Photodetector Array Camera and SpectrometerPACS)とスペクトル測光撮像器(Spectral and Photometric Imaging ReceiverSPIRE)がとらえた画像で、塵(ちり)から発生した赤外光をとらえている。画像は、青色(70ミクロン)、緑色(160ミクロン)、赤色(250ミクロン)の3つの赤外線波長が合成されている。

 ロゼット星雲は地球から約5000光年離れたいっかくじゅう座(Monoceros)にあり、星を生みだしている。しみ状になった明るい部分は、塵が繭(まゆ)のようになっており、星の胚が含まれている。星の胚は成長すると、太陽の質量の10倍ある巨大な星になる。画像中央の小さな点は、より小さな質量の星の胚で、ロゼット星雲は画像の右側にある。(c)AFP