【3月25日 AFP】世界で最も力の強い昆虫はフンコロガシのオスだとする研究結果が、24日の英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に発表された。

 研究を行ったのはロンドン大学クイーン・メアリー(Queen Mary, University of London)のロブ・ネル(Rob Knell)博士と西オーストラリア大学(University of Western Australia)のレイ・シモンズ(Leigh Simmons)教授。

 フンコロガシは動物のふんの中で交尾する。研究によると、この特殊な方法を実行するために、力が必要なのだという。

 フンコロガシは自分の体重の1141倍もの重さのものを転がすことができる。人間に例えると、70キロの人が80トンのもの、つまり2階建てバス6台分を持ち上げることに相当する。

 ここまで力が強くないフンコロガシもいるが、その場合は大きな睾丸を持ち、その生殖能力の高さでメスを引きつけるのだという。(c)AFP