【2月10日 AFP】米スペースシャトルの引退にともない、国際宇宙ステーション(ISS)までの「足」を独占することになるロシアが、宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」の搭乗料金を値上げする意向であると、露インタファクス(Interfax)通信が9日伝えた。

 ロシア連邦宇宙局(Roskomos)のアナトーリ・ペルミノフ(Anatoly Perminov)長官が、「ISSへの輸送は協定に基づき2012年までロシアが担当するが、それ以後も担当するとなると、搭乗料金の変更が不可欠」と、値上げの方針を明らかにしたもの。

 米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルが予定通り今年後半に引退すると、米国はじめ国際宇宙ステーション計画に参加する国々は、ISSとの往復手段としてソユーズに依存せざえるをえなくなる。

 NASAはすでに、ロシア連邦宇宙局との間で、2012~13年にISSへ6回の飛行を行う内容の3億600万ドル(約270億円、1飛行士あたり5100万ドル=約46億円)の契約を締結している。

 なおロシアは、ISSとの輸送手段がソユーズに限定される影響で、莫大(ばくだい)な利益をあげている宇宙旅行サービスを制限する方針を示している。(c)AFP