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季節移動をするチョウは風に乗って長距離をスピード移動、研究報告

  • 2010年02月07日 17:33 発信地:ワシントンD.C./米国
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英ロンドン(London)の自然史博物館(Natural History Museum)でふ化したチョウ(2009年4月24日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/Leon Neal

【2月7日 AFP】季節によって長距離の渡りをするチョウは、目的の方向に吹く最も速い風に乗ることで鳥よりも速く移動している――。4日の米科学誌「サイエンス(Science)」にこのような論文が掲載された。

 ある種のチョウは冬の寒さが厳しい英国から暖かな地中海沿岸地域まで数千キロも移動し、春になると再び英国に戻ってくる。これほどの長距離を飛べる秘密を明らかにしようと、ロザムステッド研究所(Rothamsted Research Institute)のジェイソン・チャプマン(Jason Chapman)氏率いる英国の研究チームは研究を行った。 

 研究チームは、特別に設計された2基のレーダーを使って地上数百メートルの高度で移動するチョウを観察し、収集したデータを「NAME」と呼ばれるコンピューターモデルで分析した。その結果、チョウには自分たちを目指す方向へ運んでくれる風を選ぶ能力があり、風に乗って時速100キロもの速さで移動することが明らかになった。

 研究チームの昆虫学者ジェーン・ヒル(Jane Hill)氏によると、研究対象にした種類のチョウは20億頭以上が長距離の季節移動を行うと推計されているが、かなり高い確率で無事に目的地にたどり着くという。前述のチャプマン氏は「季節移動するチョウは追い風を探す能力が発達している。冬や春に穏やかな気候の地域を目指して移動する際、気流が最も速く流れる高さを飛ぶことで、わずか数日間で目的地にたどり着く」と話している。

 この研究結果は、農作物に害を与えるチョウの移動の予測にも応用できる可能性があるという。(c)AFP

1日2回更新本日の必読記事:2月13日  午前版

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