【11月4日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は3日、赤外線でとらえたほぼ全天の画像を公開した。赤外線天文観測衛星IRASInfrared Astronomical Satellite)が観測開始後の6か月間に送ってきたデータから作成したもの。

 水平方向の明るい帯状の部分はわれわれの天の川銀河で、銀河の中心が画像の中央に位置している。色は、IRASの4つの波長帯域のうち3つ(青は12ミクロン、緑は60ミクロン、赤は100ミクロン)の赤外線放射を示す。温度の高い物体は青または白に見え、温度の低い物体は赤く見える。

 画面全体にS字を倒したように見えるぼんやりした部分は、太陽系内のちりが微弱な熱を放出している領域。画像中央のやや上に見える天体群はへびつかい座の星が形成されている領域。右端のやや下に見える明るい3つの星はオリオン座。画像で天の川の下、やや右にいったところに大マゼラン星がある。黒い線はIRASが最初の6か月で観測しなかった部分だ。(c)AFP