【10月20日 AFP】スイスのジュネーブ天文台(Geneva Observatory)は19日、ポルトガル・ポルト(Porto)で開かれた学会で、太陽系外惑星を新たに32個発見したと発表した。大きさが地球のわずか数倍のものも含まれているという。

 太陽系外惑星を探索するHARPS(高精度視線速度系外惑星探査装置)により発見されたもので、これにより、これまでに確認された太陽系外惑星の数は400個の大台に乗ったが、うち5分の1はHARPSにより発見されたものだ。

 これまでに確認された太陽系外惑星の大半は、木星に似た有毒ガスの巨大な塊であり、生命体には適していない。

 だが、質量が地球の20倍以下のいわゆる「スーパーアース(巨大地球型惑星)」は28個あり、これらは岩石でできている可能性があるという。また、そのうちの大半は、最大で5個の惑星で構成されていることが確認されている「多惑星系」に存在している。

 なお今回は、地球の環境に似た可能性がある惑星は発見されていないという。

 最初の太陽系外惑星「51 Pegasi b」は95年に発見され、04年には初めてスーパーアースの存在が明らかになった。今年4月には、地球のわずか2倍とこれまでで最も質量が小さい「グリーゼ581e(Gliese 581e)」が発見されている。(c)AFP