【10月6日 AFP】ノーベル賞のパロディ版で今年度最も奇想天外な研究に贈られる「イグ・ノーベル賞(Ig Nobel Prize)」の授賞式が前週、本物のノーベル賞発表に先立って米ハーバード大学(Harvard University)で行われた。

「公衆衛生賞」を受賞したのは、緊急時にガスマスクとして使用できるブラジャーを発案したシカゴ(Chicago)の女性研究者3人。このブラジャーは、左右のカップにフィルターが装着されており、緊急時にはこれらを素早く取り外し、マスクとして顔に装着する。当然ながらカップは2個あるため、ガスマスクは自分以外に、もう1人が使用できる。

「化学賞」は、テキーラからダイヤモンドを作ることに成功したメキシコ国立自治大学(Universidad Autonoma de Mexico)の研究者3人に贈られた。

「文学賞」に選ばれたアイルランド警察は、ポーランド語で運転免許証を意味する「Prawo Jazdy」を人の名前だと勘違いして、「Prawo Jazdy」氏宛てに50枚以上の交通違反切符を切ったことが評価された。 

 居酒屋での乱闘で相手の頭をたたき割るには、中身の入ったビール瓶よりも空の瓶の方が効果的であることを発見したスイス・ベルン大学(University of Bern)の研究チームには、「平和賞」が贈られた。

「獣医学賞」は、名前を付けられた牛は、名無しの牛より多くのミルクを出すことを発見した英ニューカッスル大学(Newcastle University)の科学者2人が受賞した。(c)AFP