【8月2日 AFP】中国の人気ポータルサイト「新浪網(sina.com)」は2日、同国の宇宙飛行士の選考において口臭が不合格の理由になり得ると報じた。

 中国は優秀な候補たちから選りすぐった、とびきり優秀な人材だけを宇宙に送りたいと望んでいる。つまり不快な体臭も候補者を即座に不合格にするには十分なのだという。

 南京(Nanjing)にある第454空軍病院のShi Binbin医師は、「臭い体臭はスペースシャトルの密閉された狭い空間のなかで、同僚たちに悪影響を与える」と説明する。同様の理由で鼻水もアウトだ。

 同病院は先日、最近行われている宇宙飛行士候補の一次選考を終えたばかり。宇宙空間で国家に奉仕する者としてふさわしくない人物をふるい落とすため100項目もの要件についてチェックした。さらに2回の選考が候補者たちを待ち受けている。

 これまでに不合格になった人たちのなかには、傷痕があったことが理由になった例もある。宇宙の極限状況のなかで傷口が急に開く恐れがあるからだ。また、候補者たちは過去3世代にわたって重大な疾患歴がないことを証明しなければならない。

 しかし、中国の飛行士候補たちにとって最大のハードルは、もっと先に待ち受けているかもしれない。妻たちがうんと言って初めて、候補たちは将来の宇宙飛行士になれる。もしも夫が宇宙に行くということを妻が納得しなければ、その候補はそれまでの成績がどんなに良くても、計画への参加を許可されないという。(c)AFP