【7月18日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」は17日(日本時間18日)、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)と無事ドッキングした。

 NASAによると、エンデバーは日本時間18日午前2時47分、オーストラリア北部カーペンタリア湾(Gulf of Carpentaria)上空354キロでISSにドッキングした。

 エンデバーの乗組員が到着したことで、ISSに滞在する宇宙飛行士は過去最大の13人となった。

 ISSに接近する際、マーク・ポランスキー(Mark Polansky)船長はエンデバー下部の損傷確認のため、写真を撮影した。

 打ち上げに際し、エンデバーから何らかの破片がはがれ落ち、衝突した可能性がある。NASAは、外部燃料タンクから小さな破片がはがれ落ちたことで耐熱タイルに「いくつかの小さなへこみ」が見受けられるが、問題はないと発表。一方で、耐熱システムの状況を把握するために、地上スタッフが画像解析を続けるとしている。

 2003年、16日間の任務を終えたスペースシャトル「コロンビア(Columbia)」が地球に帰還する途中に地上2万メートルで空中分解した事故以来、NASAはシャトルの打ち上げ、帰還時の状態に注意を払うようになっている。

 日本の実験棟「きぼう(Kibo)」に真空の宇宙空間で実験を行う設備が取り付けられ、「きぼう」の組み立ては完了する予定。

 124日間にわたりISSに滞在中の日本人宇宙飛行士、若田光一(Koichi Wakata)さんに代わり、米国のティム・コプラ(Tim Kopra)宇宙飛行士がISSに滞在することになる。(c)AFP/Jean-Louis Santini