【6月2日 AFP】エジプトの研究者らは、ツタンカーメン(Tutankhamun)の父親が誰なのかという長年の謎を、DNA鑑定により解き明かすことになった。エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of AntiquitiesSCA)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長が1日明らかにした。

 古代エジプト第18王朝のファラオ(在位:紀元前1333年頃-同1324年頃)であったツタンカーメンの父親が誰なのかは、ツタンカーメンがなぜ急死したのかと同様に、推測の域を出ていない。

 今のところ、アクエンアテン(Akhenaten)説とアメンホテプ3世(Amenhotep III)説が有力という。

 事務局長によると、DNA鑑定はカイロ大学(Cairo University)医学部の協力のもと、主に発掘現場の王家の谷(Valley of the Kings)で行われる。X線による調査も行われ、ツタンカーメンの親族の顔の再現も試みるという。

 調査結果は来年2月に発表される予定。(c)AFP