【4月1日 AFP】女の赤ちゃんが欲しいカップルは、アフリカに移住すると良いかもしれない。ただしこれは、31日の英専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」に発表された研究結果が正しければの話。

 米ジョージア大学(University of Georgia)の内分泌学者、Kristen Navara博士は、米中央情報局(CIA)の『ワールド・ファクトブック(World Factbook)』に掲載された、世界202か国の1997-2006年の出生率の公式データに着目した。すると、男女別出生率の世界平均は、男の子が51.3%、女の子が48.7%だったが、この男女比は緯度によって大きな違いがあることがわかった。

 男の子の出生率は、熱帯地方では51.1%、アフリカのサハラ以南では50.8%と、いずれも平均を下回っており、熱帯地方では女の子の出生率の方が高い傾向があるというのだ。

 こうした傾向は、例えばインドや中国では男の子の方が好まれ、女の子の場合は中絶されるといった、それぞれの国の文化や社会的嗜好(しこう)の違いを勘案した場合でも、明らかに見られるという。

 Navara博士は、ヒトの配偶子(精子や卵子)が周囲の光度や温度の影響を受ける可能性を指摘している。しかし謎は多く、博士は「さらなる研究が必要」としている。(c)AFP