【2月13日 AFP】幼少期に親とのジェスチャーによるコミュニケーションが豊富だった子どもは、語い習得に優れ、就学後の成績も良いと結論づけた米シカゴ大学(University of Chicago)の研究結果が13日、米科学誌「サイエンス(Science)」に発表された。

 シカゴ大の研究者らは、市内に住む1歳2か月の幼児を持つ社会的背景の異なる50世帯を選び、家庭での幼児の通常行動を1時間半のビデオ映像に記録し、幼児が4歳半に成長した際に語い習得度を調べた。

 その結果、幼児期のジェスチャー量は親のジェスチャーの多さに比例することが分かった。さらに、研究を行った心理学者メレディス・ロウ(Meredith Rowe)氏は、親の社会経済的な地位の差異が幼児期の言語習得に大きく影響するという。

 研究によると、1歳2か月の段階で、高収入で教育水準も高い家庭の子どもは平均24種類の意味をジェスチャーで使い分けていたが、低収入家庭の場合、ジェスチャーで表せる意味は13種類だけだった。この傾向は子どもたちの就学後、語いの習得にも見られるという。(c)AFP