【12月23日 AFP】欧州宇宙産業大手アリアンスペース(Arianespace)は20日、フランス領ギアナ(Guiana)のクールー(Kourou)にあるギアナ宇宙センター(Guyana Space Center)からアリアン5(Arien5)ロケットを打ち上げ、2基の人工衛星の軌道投入に成功した。

 打ち上げは液体水素供給システムのトラブルで予定より45分遅れの現地時間20日午後7時35分(日本時間21日午前7時35分)に行われた。アリアン5としては今年6回目の打ち上げ。

 フランスのユーテルサット・コミュニケーションズ(Eutelsat Communications)が運用するHot Bird 9と、W2Mの2つの衛星が軌道に投入された。

 Hot Bird 9は欧州、中東、北アフリカに、W2Mは中欧、東欧とインド洋の島々にテレビ放送の電波を届ける。Hot Bird 9はEADSアストリウム(EADS Astrium)が、W2MはEADSアストリウムとインド宇宙研究機関(Indian Space Research OrganisationISRO)が共同で製作した。

 ユーテルサットは今回の2基をはじめとして、2010年までに7基の人工衛星の打ち上げを計画している。(c)AFP