【12月10日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は9日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)で地球から63光年離れた惑星の大気中に二酸化炭素と一酸化炭素を確認したと発表した。地球外生命を確認する重要な足掛かりとして期待が寄せられている。

 NASAは声明で、「生命活動に関係する有機化合物がこの惑星上で見つかった。将来、地球外生物の存在することを示す最初の手掛かりを得られるかもしれない」と述べている。

 これらの有機化合物は、ガスと液体だけで構成された非常に高温の木星サイズの惑星で発見された。NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)のマーク・スウェイン(Mark Swain)研究員が、この惑星から放出される赤外線をハッブル望遠鏡で分析したところ、検出されたという。
 
 この惑星については重点的に分析が行われ、これまでに有機メタン分子と水蒸気が発見されていた。

 スウェイン氏は、「二酸化炭素が発見されたことは重要だ。かつて条件が整った環境で、地球のように生命活動が営まれていた可能性を示すものだ。惑星の組成や生命体の存在の可能性を探る上で、今回の発見は意義深い」と語っている。(c)AFP