【11月19日 AFP】(写真追加)ドイツで発見された約4600年前の墓で、埋葬されていた親の遺骨が子どもの手を握っていたのは、人類の歴史の初期段階に核家族が存在していたことを示す最古の証拠だ――英国とオーストラリアの合同チームが17日、このような研究結果を発表した。
この遺骨は2005年にドイツで発見された新石器時代の墓に埋葬されていたもの。出土した13体の遺骨は、襲撃を受けて死亡したとみられる。いくつかの遺骨はペアで埋葬されており、それぞれ向き合って手や腕がつながれていた。
墓は隣接し合って4か所あり、かつては埋蔵塚に覆われていたと考えられている。2か所は遺骨の保存状態が良かったため、遺骨のDNA分析を行ったところ、うち1か所で発見された2人の少年の手をつないだ男女は少年の両親だと断定された。
論文の主執筆者で豪アデレード大学(University of Adelaide)のウォルフガング・ハーク(Wolfgang Haak)博士は、「死後に手をつないでいる遺骨は、生前にもつながりがあったことを示している。遺伝的なつながりも確認されたことから、先史時代の中欧に核家族の原型が存在したことが立証された」と指摘している。ただし、この核家族が、人類の普遍的な家族構成モデルであったか、人間社会の最古のものだったかは、判明していないという。
DNA分析を行ったもう一方の墓では、女性が3人の子どもと埋葬されており、1人が女性と向き合って、ほかの2人が互いに向き合っていた。当時の中欧地域では女性を東向きに、男性を西向きに埋葬するのが典型的であることから、これは通常とは異なる様式となる。
チームは、向き合っている2人の子どもは兄弟姉妹だったが、一緒に埋葬されていた女性の実の子どもではないことを確認。「遺伝的には親子である可能性はないが、単に成人の犠牲者と共に埋葬されただけか、または父方の筋(おば)あるいは社会的な関係(養母)だった可能性が高い」と推測している。
遺体がこのような状態で埋葬されていたことから、襲撃されたものの一族のうち数人が生き残り、戻って来て家族ごとに埋葬したことが示されていると、ハーク博士は説明している。(c)AFP









