【10月10日 AFP】サケの養殖でノルウェーに次いで世界第2位の南米チリで、サケ科魚類が感染すると貧血症を引き起こす伝染性サケ貧血症(ISA)ウイルスに有効なワクチンの開発が進められている。ISAウイルスは2008年上半期だけで、チリの養殖サケ産業に総額3000万ドル(約30億円)の損害を与えている。
 
 チリでは20年間にわたり、政府がサケ産業振興策を推進し、組合では2008年のサケ生産量をノルウェーに迫る60万トン、18億ドル(約1800億円)相当と見込んでいる。主な輸出先は米国、日本、欧州連合(EU)で、順に全体の38%、34%、14%を占める。(c)AFP