【9月2日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は8月27日、地球から57億光年離れた場所で衝突しつつある2つの銀河団の写真を公開した。

 ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)とチャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)による可視光観測でとらえたもので、暗黒物質と普通の物質の分布がずれていることがわかる。写真中、暗黒物質は青色、大半が高温ガスで構成される普通の物質はピンク色で示されている。

 2つの銀河団が超高速で衝突する際、それぞれの銀河団に含まれる高温ガス同士は衝突して減速するが、暗黒物質同士は衝突していなかった。暗黒物質同士が重力以外ではほとんど、または全く干渉しないことを裏付ける証拠だと科学者らは指摘している。(c)AFP