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東大が電気を通すゴム素材を開発、ロボットの人工皮膚に応用も

  • 2008年08月13日 14:02 発信地:東京
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東大の染谷準教授のチームが開発した電気を通すゴム素材(2008年8月11日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

【8月13日 AFP】東京大学(University of Tokyo)の染谷隆夫(Takao Someya)准教授らは、電気を通すゴム素材を開発した。人間のように熱や圧力を感じる柔らかい「皮膚」を持つロボットの開発への道を開きそうだ。

 世界初のこの素材は、現在市場に出回っている炭粒子配合のゴムと同じ伸縮性を持ちながら、導電率は570倍も高い。配線として使用すれば元の長さの1.7倍まで伸びる集積回路(IC)が実現できる。ロボットの人工皮膚としても期待される。

 開発に参加した関谷氏は、ロボットが日常生活に入るようになった場合、ロボットの身体にセンサーを張り巡らさないと危険だと言う。「ロボットが赤ちゃんにぶつかることを想像してみてください」

 この素材は最大で2.3倍も伸びる。伸び率38%程度までは導電率に大きな変化はないが、最大まで伸ばすと導電率は半減する。だが金属線が1、2%の負荷でも切れてしまうことを考えれば、画期的といえる。

 カーボンナノチューブ(筒状炭素分子)をゴムに配合した。カーボンナノチューブは互いにくっついてしまう特性を持つが、イオン液体を混ぜることにより、ゴムに均一に分散され、導電性と柔軟性の両方を実現することができた。

■さまざまな用途

 自動車のハンドルの表面に使用すれば、ドライバーの汗や体温などを感知して、ドライバーが運転に適した状態かを判断してもらうことができる。病院のベッドの表面に使用すれば、圧力のかかり具合を監視して、患者の姿勢を変えるようベッドを調節することで、患者の床擦れを防ぐことができる。

 小さなシートを伸ばしたらテレビになるというような、伸縮自在なディスプレイへの応用も考えられる。

 開発チームは、この素材を数年以内に実用化したい考えだ。将来的には人体にも使用できるかもしれないという。(c)AFP
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