スイス・ジュネーブ(Geneva)にある欧州合同素粒子原子核研究機構(European Organisation for Nuclear Research、CERN)の粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」に設置される巨大な磁石(2007年2月28日撮影)。(c)AFP/JEAN-PIERRE CLATOT
【8月8日 AFP】スイスにある欧州合同素粒子原子核研究機構(European Organisation for Nuclear Research、CERN)は7日、巨大粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」を9月10日に稼働させると発表した。LHCは素粒子の研究史上最大の粒子加速器で、これにより宇宙の起源が解明される可能性がある。
専門家らは、この実験で「神の素粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子の存在が確認されることを期待している。ヒッグス粒子は、素粒子の標準モデルの最後の「ミッシングリンク」を埋める可能性がある。
LHCには、60億スイス・フラン(約6200億円)が投じられ、世界約40か国から2000人以上の物理学者が参加している。
LHCでは、反対向きに移動する複数の水素原子ビームが、強力な超電導磁石に誘導され、バスほどの大きさの4か所の測定器で光速に近いスピードで正面衝突する。衝突すると、ビームは太陽以上の高熱となり消滅する。
これほど大規模な装置を稼働させるには、単にスイッチを入れればいいという訳ではない。まず、装置の8か所の区域をそれぞれ冷却し、1600個の超電導磁石の電気検査を行う。その後、各区域の電子回路、続いて区域全体に電力が供給され、LHCが1つの装置として稼働する。
ただし、LHCが稼働を始めても、直ちに何かしらの発見があるわけではないという。データ集積に2年かけ、分析には多くの時間を要するという。(c)AFP
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