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運動障害のある男性が「セカンドライフ」で散歩、慶大研究

  • 2008年06月05日 21:58 発信地:東京
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神奈川県横浜市の慶応義塾大学(Keio Universty)で、脳波を使ってオンライン3D仮想世界「セカンドライフ(Second Life)」上で散歩や会話を楽しむ実証実験に参加する運動障害のある男性(2008年5月1日撮影)。(c)AFP/KEIO UNIVERSITY

【6月5日 AFP】手足が不自由な男性が脳波を使い、オンライン3D仮想世界「セカンドライフ(Second Life)」上のキャラクターを操作して散歩や会話を楽しむ実証実験に、慶応義塾大学(Keio University)の研究チームが成功した。同大によると同様の実験の成功は、世界で初めてだという。

「セカンドライフ」は全世界で人気のあるバーチャル・ウェブサイトで、利用者はサイト内で好みの人間や動物のキャラクター(アバター)を作り、それらになったつもりで経済・社会活動から買い物まで、あらゆる日常生活を仮想体験できる。

 実験に参加した41歳の男性は、進行性の筋肉の疾患により30年前から指を曲げることも困難なため、マウスやキーボードではパソコンを操作することができない。

 だが、「セカンドライフ」内では「歩く」「しゃべる」などの動作をイメージしただけで、自分のキャラクターの動きを操作することができた。また付属マイクを用いて、「セカンドライフ」内の他のキャラクターとの会話も可能となった。

 実験で男性は両手、両足を担当する脳波を測定する電極3個をつけたヘッドギアを着用した。実際には足を動かすことが不可能な男性が歩く動作をイメージすると、「セカンドライフ」のキャラクターが歩いたという。身体がまひしている人が「セカンドライフ」内での活動に成功したのは、世界で初めてだという。

 研究を主導した慶応大学理工学部生命情報学科の牛場潤一(Junichi Ushiba) 専任講師 は、「近い将来、脳波でセカンドライフのショッピングモールを歩いていき、買い物をしたい物にまばたきでカーソルを合わせ、クリックして買い物ができるようになると思う」と話す。

 また、消極的になりがちな重度のまひの患者らのリハビリ意欲を「セカンドライフ」が刺激できるのではと期待している。現在、チームは文字をイメージするだけでテキストメッセージを送信できるシステム開発に取り組んでいるという。(c)AFP 

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