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日本の繊維が進化、伝統とナノテクの融合に世界が注目

  • 2008年02月19日 17:06 発信地:パリ/フランス
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2008年1月8日、京都市で行われたパレードに参加する、芸者に扮した人々。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

【2月19日 AFP】ハイテクノロジーで進化した日本の繊維は、真珠貝、藤、そして南米原産の青いチョウを「武器」に、海外の高級ファッションブランドのデザイナーたちにその素晴らしさを伝えようとしている。

 京都・丹後地方の繊維業者らが前週、パリを訪れた。何世紀も前から連綿と受け継がれてきた日本古来の技術と最新ナノテクノロジーを融合させた「革新的な製品」を披露するためだ。

 丹後地方は、絹やちりめんの生産に適した湿度にめぐまれ、古くから繊維産業の町として知られてきた。だが、技術の発達に伴い、国外にもその魅力をアピールできるような新製品の開発が盛んに行われている。

 南米に生息するモルフォ蝶に最初に目をつけたのは日産自動車だ。モルフォ蝶のコバルトブルーは、色素によるものではなく、羽根の表面の微細構造によって作り出されていることが知られている。

 こうした構造発色原理を利用して新種の車両用塗装を開発したいと考えた日産が、帝人ファイバー株式会社(Teijin Fibres)との共同開発に乗り出した結果、光発色繊維「モルフォテックス(Morphotex)」が誕生した。

 モルフォテックスは、染料や顔料を使用しない光干渉による発色のため、光線の角度などによってさまざまな表情を見せる。また、色の濃淡などをナノテクノロジーで制御して基本色4色(赤、緑、青、紫)を実現した。 

 一方、トヨタ傘下の豊田通商(Toyota Tsusho)は、ナノテクノロジーを駆使し、金糸と銀糸でデニムを製作した。将来的にはオートクチュールで使用されることが期待される。

■家内工業の職人たちも奮起

 中小企業の職人たちも負けてはいない。先代が真珠貝の象眼細工を発明したというTamiya Radenは、真珠の小片を絹に編みこんだ帯やハンドバッグを開発した。

 小石原将夫氏は、山野に自生する蔓の繊維を使用した藤布を復活させた。藤布はかつて、日本各地で織られていたが、綿の登場により丹後地方を除いて姿を消してしまったものだ。小石原氏は、織り方を模索するうちに、蔓は手触りは柔らかいもののリンネルの2倍の強度を持っていることを発見した。

 この「丹後藤布」を製造販売する遊絲舎(ゆうししゃ)は、京都府無形文化財に指定されている。(c)AFP
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