【2月15日 AFP】韓国のバイオ関連ベンチャー、RNLバイオ(RNL Bio)が、米国人女性からクローン犬の注文を受けた。クローン犬の作製技術が商業利用されるのは世界初。

 注文は米カリフォルニア(California)州在住の身体の不自由な女性からで、死んでしまったペットのピットブル種犬「ブーガー(Booger)」のクローンを誕生させて欲しいという内容。受注額は15万ドル(約1600万円)。

 RNLバイオのラ・ジェンチャン(Ra Jeong-Chan)CEOが英字紙Korea Timesに語ったところによると、依頼主の女性はブーガーに生活を支えられてきたため、ブーガーがクローンとして生き返ることを熱望しているという。
 
 欧米では高額を払ってでも愛犬のクローンを求める人は多く、ラ氏は数年後には米国などの富裕層から500件近くのクローンペットの注文があると見込んでいる。

 RNLバイオが契約業務などを担当する一方、クローン技術は2005年に世界初のクローン犬を誕生させたソウル国立大学(Seoul National University)が提供する。注文主の女性が冷凍保存していたブーガーの耳の組織をもとに、クローン犬を誕生させるという。

 RNLバイオのチョ・ソンリョル(Cho Seong-Ryul)営業部長によると、クローン犬の誕生に成功したのは今のところソウル大だけで、クローン犬が商業的に作製されるのは画期的な出来事だという。(c)AFP