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【2月8日 AFP】スポーツ選手は肉体の限界に限りなく近づいており、20年もたてば、現在のルールでは劇的な世界記録の更新は望めないとする研究結果が発表された。
■世界記録3263件を全調査
フランスのInstitute for Biomedical and Epidemiological Research in Sport(スポーツに関する生物医学・疫学研究機関、IRMES) のジャン・フランソワ・トゥーサン(Jean-Francois Toussaint)氏率いる研究チームは、陸上競技、水泳、自転車、スピードスケート、ウエートリフティングの1896年から2007年の間に樹立された世界記録3263件について徹底的な調査を行った。
1896年は第1回近代五輪が開催され、現在のような正確な記録計測が始まった年。
調査の結果、1896年から1968年の期間には、世界記録は頻繁かつ大幅に更新されていることが分かった。その後、記録更新のペースは鈍り、完全に停止してしまった種目すらある。一例を挙げると、フローレンス・グリフィス・ジョイナー(Florence Griffith-Joyner)が1988年に女子100メートル走で樹立した10.49秒の世界記録はいまだに破られていない。
研究チームがまとめた統計的モデルによると、2007年現在、世界記録は人間の肉体的限界の99%に達しており、この傾向はあらゆる競技に共通しているという。
■20年後には肉体的限界の99.5%に
研究チームは、2027年までにはスポーツ選手は肉体的限界の99.95%に達し、世界記録の半数は大幅に更新されることがなくなると指摘する。例えば、男子100メートル走では1000分の1秒まで計測することでようやくわずかな記録更新がなされるといった具合だ。さらに、2060年までにはすべての競技でこのような現象が見られることになると予測する。
「このような状況を考慮し、100メートル走には1000分の1秒単位、マラソンには100分の1秒単位、ウエートリフティングにはグラム単位というように計測単位を変えるなどの措置が考えられる。それでも記録更新には半世紀ほど待つことになるかもしれない」とトゥーサン氏は語る。
研究チームは、統計的モデルがドービングの影響でゆがめられている可能性を認める一方で、研究結果は人間の肉体的限界が近づいていることを証明したとしている。
研究結果は米科学者グループPublic Library of Science(PLoS)発行の電子ジャーナル「PLoS One」に発表される。(c)AFP
PLoSの公式HP(英語)










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