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生後2年間栄養のある食事を与えられると給料が1.5倍に、英医学誌

  • 2008年02月03日 05:45 発信地:パリ/フランス
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中国広州(Guangzhou)でミルクを飲む幼児(2001年11月15日撮影)。(c)AFP/Peter PARKS

【2月3日 AFP】貧しい家庭で生まれた子どもに、生後2年間栄養のある食事を与えると、成人後に栄養補給を受けなかった子どもの約1.5倍の給料をもらえるようになるとの研究結果が、1日付の英医学誌ランセット(Lancet)に掲載された。

 これまでの研究で、幼年期の栄養補給と身長や学業成績に関連があることは指摘されていたが、成人後の給料との関連性が明らかになったのは初めて。

 研究では、米ワシントンD.C.(Washington D.C.)の国際食糧政策研究所(International Food Policy Research)のJohn Hoddinott氏率いるチームが、 同じ地域にある4村で育ったグアテマラ人(25-42歳)1424人のデータを分析した。

■栄養飲料「アトレ」

 4村のうち2村の子どもたちは、1970年代に行われた栄養補給プログラムに参加。コーンミール、水、ブラウンシュガー、バニラ、そしてチョコレートか果物で作られた栄養価の高い中米のホット飲料「アトレ(atole)」を毎日与えられた。

 似たような生活環境に置かれていた残りの2村の子どもたちには、栄養価がそれほど高くないものが与えられた。

 研究チームは2グループを比較し、30年後驚くべき事実を発見。アトレを与えられた子どもたちは、大人になってからの時給が、もう一方のグループよりも46%高かったのだ。

 時給の高いグループに属した男性のうち多くが、スタミナの必要な力仕事に従事していたという。

■当てはまるのは男性だけ?

 驚くべきことに、学業成績には似たような違いは発見されず、成人後の時給の差は男性だけに当てはまった。逆にアトレを与えられた女性は、読解力が向上したが、収入はほとんど変わらなかった。

 この要因として研究者は、女性には職に就く機会が男性より少なく、主婦になる人が多いことを挙げている。

 今回の研究は、幼児に栄養のある食事を与えることに人道的だけでなく経済的な理由があることを証明している。(c)AFP
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