尾翼の一番外側の羽で求愛の音を出すとされるアンナハミングバード(撮影日不明)。(c)AFP/MUSEUM OF VERTEBRATE ZOOLOGY/CHRIS CLARK
【1月30日 AFP】ハチドリの雄が雌に求愛するときの口笛のような音をどのように出すか解明したとする、米動物学者チームの研究成果が英国王立協会生物学会報(Proceedings of the Royal Society B)」に発表された。
米西海岸原産のアンナハチドリの雄は、縄張りに入ってきた雌の関心を引くために、急降下しながら短く大きな口笛のような音を出す。
研究を発表したのは、米カリフォルニア大学バークレー校脊椎(せきつい)動物博物館(Museum of Vertebrate Zoology at the University of California at Berkeley)のクリストファー・クラーク(Christopher Clark)と、テレサ・フェオ(Teresa Feo)両氏。
2人はアルバニー(Albany)の公園でアンナハチドリが使っている止まり木の近くに高速度ビデオカメラとマイクを設置。その後、雄のハチドリ10羽を捕まえ、5種類ある尾扇のうち1種類を引き抜いた。そして風洞の中でさまざまな速度の風を送り、アンナハチドリがどの尾羽を使って音を出すのかを観察した。
その結果、口笛のような音は尾翼の最も外側の羽から出されていることが分かった。わずか幅4ミリの特徴的な形をした羽が、急降下中の微妙な調整により乱気流を作り出し、降下速度が時速65キロ以上に達すると口笛のような音を立てているのだ。
鳥類学者の間では、口笛のような音は尾翼から出るという説や、ほかのハチドリと同様にのどから出しているとする説などが唱えられていた。
クラーク、フェオ両氏は、アンナハチドリが雌の関心を引くための音を尾翼で出すようになった理由について、「鳴管、つまり鳥類の喉頭(こうとう)はこの音量の音を出すには脆弱(ぜいじゃく)すぎたからだ」と考えており、進化の過程で生み出されたものだと主張している。(c)AFP
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