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携帯電話SIMカードの高熱耐性を証明、犯罪捜査にも有効、ロンドン大研究チーム

  • 2008年01月23日 22:16 発信地:パリ/フランス
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PHS通信会社「WILLCOM(ウィルコム)」が公開したPHS電話機とSIMカード(2005年7月7日撮影)(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

【1月23日 AFP】携帯電話の心臓部ともいえるSIMカードが、最高450度(摂氏)もの高温に対して耐性があることが、ロンドン大学ユニバーシティーカレッジ(University College LondonUCL)の研究で分かった。

 ユニバーシティーカレッジで電気工学を研究するベンジャミン・ジョーンズ(Benjamin Jones)氏とトニー・ケニョン(Tony Kenyon)氏は、最近まで使用されていたものを含め英国製、アイルランド製、スウェーデン製のSIMカード12種を用いて、耐熱性に関する実験を行った。

 2人はまず、カードの回路部分を保護する被覆モールド部分をはがし、カードを10分間、熱風で加熱した後、冷却してからカード内の情報の復元を試みた。

■450度の高熱でもデータ消えず

 180度前後で加熱した6枚のカードでは、記録情報の損失はまったくなく読み取ることができた。450度まで加熱した5枚では、4枚は情報を読み取ることができなかったが、1枚については短時間ながら読み取りが可能だった。650度まで加熱した最後の1枚では、情報は完全に失われていた。

 実験結果からジョーンズ氏とケニョン氏は、SIMカードは最高450度までの高温に耐えうることが証明され、それ以上の高温に耐えうる可能もあると述べた。

 実験では、微小サイズのプローブをサーキットに接続し、中身をインターフェースパッドを通じて読み取ったほか、外部接続をプロセッサにプロービングして実験中の電量消費をモニタリングしたり、走査型プローブ顕微鏡を使用してSIM回路内の主要なゲートへの電荷を読み取るなど、ハイテク技術を集めたデータ解読手法が用いられた。

 実験結果は法医学専門誌「フォレンジック・サイエンス・インターナショナル(Forensic Science International)」の最新号に掲載される。

■テロ事件などの捜査に有益

 爪の先ほどの大きさのSIMカードは携帯電話の中枢部で、通話の送受信記録やテキスト・メッセージを半永久的に記録できることから、高熱でも耐えうると証明された実験結果はテロ事件などの犯罪捜査に有益だとして捜査関係者が期待を寄せる。

 例えば、191人が犠牲となった2004年3月11日のスペインのマドリード(Madrid)列車同時爆破テロ事件では、不発だった2個の爆発物の爆破を操作するよう設定された携帯電話が現場から回収され、捜査に突破口をもたらした。(c)AFP

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