
【1月18日 AFP】米国の幹細胞研究企業が17日、ヒトのクローン胚(はい)を成人の皮膚細胞から作ることに成功したと、医学誌Stem Cells(電子版)に発表した。最終的にはアルツハイマー病、パーキンソン病など、現段階では治療不可能な病気の治療法開発の突破口になることが期待される。
米カリフォルニア(California)州ラ・ホヤ(La Jolla)に拠点を置く企業Stemagenは、「体細胞の核移植(somatic cell nuclear transfer、SCNT)」と呼ばれる技術を利用してヒトのクローン胚を作製した。
実験では、以前、不妊治療に卵細胞を提供し成功した健康な若い女性の成熟した卵細胞を使用。卵細胞から核を取り除き、男性ドナーの皮膚の線維芽細胞から採取したDNAを導入した。
DNAが挿入された数個の卵細胞は通常の胚と同様に成長し続け、うち3個の胚からは、遺伝子検査で男性ドナーが提供した線維芽細胞と同じDNAが認められた。
「この研究は、ヒトの卵母細胞と別の成人ドナーの核を使ってクローン胚盤胞を作製するのにSCNTが有効だということを初めて実証した」と研究は指摘する。
研究者らは研究の成功の技術的一因が、不妊治療に成功したドナーの新鮮な卵母細胞を使ったことにあるとみている。研究者らは患者特有の胚幹細胞を作ることで、現段階では治療が不可能な病気の治療法の開発の突破口になればと期待を寄せている。(c)AFP






ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。
拡大して見られた人気写真ランキング。会員登録で拡大写真が見られます。登録は無料で簡単。