【12月6日 AFP】60歳以上の高齢者は体重や体格に関係なく、運動をして健康な人の方が、あまり動かない人より長生きする-。こうした研究結果が、4日発行の米医学誌「Journal of the American Medical AssociationJAMA)」に発表された。

 従来の研究では、肥満体型やあまり運動をしない生活は、中高年層の死亡率を高めるとされてきた。米サウスカロライナ大学(University of South Carolina)の研究チームは初めて、この説に対する実証実験を行った。

 研究チームは1979-2001年、60歳以上の高齢者2063人(平均年齢64.4歳、男性20%、女性80%)を対象に、心臓血管の健康レベル、および肥満度と死亡率の関連性を調査した。

 心臓血管の健康レベルはウオーキングマシンを使った運動で、肥満度はボディー・マス・インデックス(体格指数)、胴回りのサイズ、体脂肪率により評価した。

 研究の主著者のXuemei Sui博士は「肥満でも健康な人の方が、普通またはやせて不健康な人より、原因を問わず死亡率が低いことが分かった。われわれのデータにより、高齢者の健康レベルが肥満と死亡率の関係に影響を与えることが証明された」と語った。(c)AFP