【11月11日 AFP】国際宇宙ステーション(International Space StationISS)の宇宙飛行士2人が7時間におよぶ船外活動を行い、結合モジュール「ハーモニー」をISSにドッキングする準備を進めた。米航空宇宙局(NASA)が発表した。

「ハーモニー」は、前月末から今月にかけてISSでのミッションを行ったスペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」によって移送され、第1結合部「ユニティ(Unity)」に一時的に設置されている。

 米国とロシアの2人の宇宙飛行士は12日、ISSの米国実験棟「デスティニー(Destiny)」から与圧結合アダプタ(Pressure Mating Adapter 2PMA-2)を取り外し、ハーモニーの共通結合機構(Common Berthing MechanismCBM)に移設する。14日には、ハーモニーがデスティニー前方に移設される予定だ。

 12月上旬に予定されているスペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」のミッションでは、欧州実験棟「コロンバス(Columbus)」が打ち上げられ、ハーモニーに結合される。また、日本実験棟「きぼう(Kibo)」は来年2月と4月の2回に分けてISSに移送される予定だ。

 1000億ドル(約11兆670億円)をかけた世界16か国によるISS建設プロジェクトの成功は、火星への有人ミッションを目指す米国にとっては必要不可欠。NASAはスペースシャトルが引退する2010年までに、少なくとも11の宇宙ミッションを計画している。(c)AFP