2004年4月20日に米国空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboatory)のウェブサイトから入手した、スペースシャトルによる立体地図作成ミッション
(Shuttle Radar Topographic Mission )による米カリフォル二ア州パムデール(Palmdale)付近のサンアンドレアス断層(San Andreas Fault)の画像。(c)AFP/NASA
【8月16日 AFP】カリフォルニア州(California)を貫く全長1300キロのサンアンドレアス断層(San Andreas fault)の活動を滑石(タルク)が抑制しているとする研究が15日、英科学雑誌「ネイチャー(Nature)」に発表された。
研究を行ったのはパークフィールド(Parkfield)にあるサンアンドレアス断層深部観測所(San Andreas Observatory at Depth、SAFOD)。同断層は世界で最も活動的で研究が進んでいるうちの1つ。
サンアンドレアス断層には北部、中部、南部の3つのセグメントがあり、このうち北部セグメントと南部セグメントはずれを繰り返し、それによってひずみが蓄積され、頻度は低いものの大規模な地震を引き起こす。1906年に発生し、3000人以上の死者を出しサンフランシスコ(San Francisco)の町を灰に変えた地震はこのタイプに属する。
中部セグメントはじわじわとしたずれを起こし、頻度は高いが規模の小さな揺れの原因となる。これは、これまでの断層研究による事実や、サンアンドレアス断層における太平洋プレートと北米プレートのように反発し合う地殻の一般的なメカニズムに反している。
地下3キロにある滑石(タルク)がプレートの摩擦を緩和しているためだということが今回の研究で明らかになった。
研究者の1人、Christopher Wibberly氏は「滑石の存在が漸動を緩やかで安定したものとし、弾性エネルギーの構築を阻止する」ため、大地震のような急激で不規則なずれが生じないのだという。
滑石は硬度が最低の1で、地球上で最も柔らかい鉱物の1つ。最も硬いダイヤモンドの硬度は10。地殻の主要構成物ではないが、この場合のように大量の滑石は、高温になると圧力の蓄積を抑制する。滑石は微細な構造を持ち、油のように柔らかい質感を持つ。
マグネシウムやケイ素を含む滑石は、ベビーパウダーのほか、陶器、塗料、紙や建築素材、さらに食べ物や医薬品などに用いられる。(c)AFP
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