【ワシントンD.C. 16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は15日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が「暗黒物質(ダークマター、dark matter)の輪」をとらえたと発表した。これが事実ならば暗黒物質の存在を裏付ける動かぬ証拠となる。
「暗黒物質の輪」は地球から50億光年離れた銀河団で見つかった。その直径は260万光年と推定され、銀河団を構成するガスや星雲とは全く異なる構造を持っているという。
天文学会では、銀河団同士をつなぎ止める「何らかの物質(=暗黒物質)」が存在するというのが定説になりつつある。銀河団内部の星の重力だけでは、銀河団が互いに離れていってしまうと考えられるためだ。
さらに、より遠くに存在する銀河からの光が途中でなにものかの重力によって曲げられる現象を観測してきた天文学者は、光学的には観測できないが質量を持つ暗黒物質が存在するのではと推測してきた。
「目に見えない物質は以前、他の銀河団でも確認されたことがあるが、銀河団を構成する高温のガスと銀河からこれほど距離的に離れたものを確認したのは今回が初めて」とNASAの関係者。
今回の「暗黒物質の輪」は「ZwC10024+1652」銀河団内部における暗黒物質の分布を調査していた2006年8月に偶然発見されたものだという。
また、暗黒物質は、宇宙の質量の4分の1近くを占めるとされる。
写真は、NASAが15日に公開した「暗黒物質の輪」。(c)AFP/NASA









