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【パリ/フランス 18日 AFP】インドネシアの小さな島の洞窟で化石が発見されて以来、注目を集め「ホビット」と呼ばれる生物の謎に、一つの事実が加わった。
2003年にインドネシアのフロレス(Flores)島で発見され、その小ささからJ.R.R. トールキン(J.R.R. Tolkien)の小説の登場人物にちなんでホビットと呼ばれようになった生物は、人類学者の間で議論をまきおこしてきた。
身長わずか1メートル(3.25フィート)、グレープフルーツほどの大きさの頭蓋骨をもつこの小さな生物は、およそ2万年から8万年前に高度な道具を作り、狩猟生活を行っていたと見られる。
発見した研究者チームはこの生物を「ホモ・フロレシエンシス(Homo Floresiensis)」と名付けた。現在の人類(新人)の祖先と考えられているホモ・エレクタス(Homo erectus)から独立に進化した種だと主張している。
それが事実ならば、15万年-20万年に出現したホモ・サピエンス(Homo Sapiens)は、これまで考えられていたよりもずっと遅くまで別の種類の人類と共存していたことになり、人類学者らの間で大きな論争となっていた。
さらにホモ・サピエンスとホモ・フロレシエンシスは、フロレス島で、ある期間に互いにごく近くに暮らし、交配していた可能性さえある。もしそうなら、我々のDNAに「ホビット」の遺伝子が残されているかもしれない。
ホビットが進化の過程で自然にそのサイズを小さくした可能性を指摘するロンドン大学インペリアル・カレッジ(Imperial College London)の進化動物学者の研究が18日、英国の生物学雑誌「Biology Letters」に発表される。
この論文で検討されたのは島の規則(Island rule)と呼ばれる原理だ。
島の規則とは、食料の量が限られる小さな島では、小さな種は環境に適応し、そのサイズを大きくしていき、場合によってはその島では巨大といえるほどにまで進化するが、もともと大きな種は少ない食料をめぐる厳しい競争に直面し、次第に小さくなっていくというもの。
研究者のLindell Bromham氏とMarcel Cardillo氏は、広範な分野にわたる文献とオンラインデータベースを調査し、「島の規則」に直面した霊長類の行動を分析した。
その結果、5キロ未満の小型霊長類 は、本土に残った同種の霊長類に比べ確実に大型化した一方、大型霊長類は元の大きさの52%から80%にまで小型化していた。
ホモ・フロレシエンシスの体重が現在のインドネシア人の55%、ホモエレクタスの52%と推定されていることからすると、「島の規則」はよく当てはまる。
つまり、この調査結果によると、ホビットはおそらくフロレス島が本島から分離した際に取り残され、食料が少ない環境に適応した結果、小さなサイズに進化した人類だという説を支持する材料になる。
しかし、研究者チームは、ホビットがホモ・エレクタスとホモ・サピエンスのどちらなのかという議論についての言及を避けた。
また、ホビットとほぼ同じ大きさの現代人の子供やピグミー族は、ホビットよりずっと大きな脳を持っていが、ホビットの脳が身体の大きさの割に小さな理由もいまだ解明されていない。
写真は、オーストラリアのシドニー(Sydney)南部のthe University of Wollongongが所蔵する「ホモ・フロレシエンシス」の想像画(2004年10月28日撮影)。(c)AFP/NATIONAL GEOGRAPHIC SOCIETY Peter Schouten







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