【ワシントン/米国 19日 AFP】世界中のどこに居てもボタン1つで位置を知らせるスニーカー――全地球測位システム(GPS)チップ内蔵スニーカーが開発された。
開発者は、国連(UN)の化学分析官も務めたことのある米国人エンジニア、アイザック・ダニエルス氏(Issac Daniels、38)。子どもやアルツハイマー患者など自身の現在地がわからなくなる可能性のある人に着用してもらうなど、スニーカー1つが救命に役立つ場面があると期待する。
男女用別に全19色のシリーズで、販売予定価格は350ドル(約4万円)。発売開始は5月から6月の予定だが、すでに世界中の小売店から3万件以上の発注があり、オンライン注文した2000人には4月中に商品が到着する。いくつかの国では、軍や医療関係機関が購入に興味を示している。また、今秋には子ども向けのシリーズも発売される。
■息子の「事件」が開発の契機に
フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)在住のダニエルス氏は2002年、当時8歳だった自分の息子が学校の行方不明者リストに誤って掲載された際、GPSを内蔵したスニーカーを思いついたという。
「あの事件の後、行方不明の子どもに関する調査を始め、8歳から10歳の子どもに集中していることに気付きました。さらに研究を続けて、解決法を導き出したのです」
その解決法が、4つの国際衛星と通信できるGPSチップを埋め込んだスニーカー。緊急時にはスニーカーに付いているボタンを6秒以上押し続けることで、GPSシステムを作動できる。緊急信号は、月額20ドル(約2350円)で利用できる24時間監視サービスに送信される。
ダニエルス氏は、「ボタンを押すのは非常時だけに限る必要があります。受信側では何が起こったのか確認するために通信し、さらに警察に通報します。利用する側にはボタンを押した場合の深刻さを念頭に置いておかなければなりません」と語る。
次の開発目標に、ダニエルス氏は「携帯シューズ」と「ゲーム・シューズ」を挙げる。携帯シューズは、無線技術のBluetooth(ブルートゥース)を採用し、すべての携帯電話機能を靴に内蔵する。一方のゲーム・シューズは、着用者の所有する全ゲーム・メモリの保存媒体として考えているという。
写真はGPSスニーカーを披露するダニエルス氏。(c)AFP/Isaac Daniel
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