【パリ/フランス 31日 AFP】26日に台湾沖で発生した地震により引き起こされアジアに住む数百万人に影響を及ぼしたネットワーク回線障害は、生活に欠かせないネットワーク回線の脆さを露呈した。
通信回線が完全に遮断される事態を防ぐことができたのは1つの予備システムだけだったと、情報技術コンサルティング会社IDCのEric Domage氏は警鐘を鳴らす。
「インフラの破損への最善の対策は、現段階では分かっていません」
1990年代初めから広がったインターネットは、インターネット・プロトコルを用いてコンピューター間のコミュニケーションを可能にした世界規模の巨大な情報ネットワーク。接続は世界中のデーターセンター、サーバー、そして地上ケーブル、海中ケーブル、衛星などの経路を決めるルータなどによって支えられている。
インターネットの最も弱い部分の1つに基幹回線網がある。インターネット回線の動脈にあたる部分で、プロバイダ間や大陸間の通信を可能にしているもの。
台湾沖地震で破損した海底ケーブルを通過できなくなったアジア地域からの信号は米国のサーバー経由するという緊急の対策が取られた。しかしこの方法は完全に米国を頼ったものだとDomage氏は指摘する。同氏によると、唯一の解決策はルーターや海底ケーブルといったインフラを強化するだけでなく、衛星などを使った通信回線を予備回線として用いることだという。
現在、世界の通信回線の50%は米国のバージニア州に集中している。
「ハッカーによる攻撃や停電により、インターネットを利用できなくなる可能性はあります」と情報技術研究所LexsiのRomain Levy氏は述べている。
写真は「インターネット接続不能」の表示を受付に掲げた街角のインターネットサービス(12月29日撮影)(c)AFP/Sonny TUMBELAKA
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