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GPSで地震予知は新たな段階へ - 米国

  • 2006年12月16日 11:12 発信地:米国
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写真は地震で崩壊した家屋(2005年8月11日撮影)。(c)AFP/Kazuhiro NOGI

【サンフランシスコ/米国 15日 AFP】米国人科学者らは14日、従来よりも精度の高い地震予知システムを発表した。
米国地球物理学連合(American Geophysical Union)の年次総会で発表された新システムは、地質記録とGPSトラッキングを組み合わせることで、より正確に長期的な地震発生を予測することができる。

■新たなステージに入った地震予知

 インディアナ大学(University of Indiana)の地球物理学者Kaj Johnson氏は、「このシステムは今のところ最も実用性が高く、まさに我々が長い間待ち望んでいた技術だ。地震予知は新たなステージに入った」と語る。

 地震予知には、断層が動く速度の精密な測定が求められる。従来、研究者らは断層に沿って溝を掘り、数千年間に発生した地震の形跡を解析するという作業を強いられていたが、今日では岩盤に固定されたGPSアンテナを使用し、数ミリ単位で測定することが可能となった。
共同研究者でスタンフォード大学(Stanford University )の地球物理学者Paul Segall氏は「従来の地質学に基づいた地震発生率と、新しいGPSシステムの地震発生率を比較するべきだという意見がある。だがそれは同一対象の全く違う部分を、全く違う物差しで測定するに等しい」と説明する。

 彼らが開発したシステムは、さまざまな断層の動きを示すデータを統合しつつ、長期間で異なる断層のすべりを計算に入れる。GPSでは、直接断層の滑りを直接測定することができない代わりに、地表の動きの速さを測定することができるため、この時間依存性が重要となってくる。研究者らはGPSデータを計算式に当てはめ、断層のすべりの確率が割り出される。Segall氏は「いま現在が地震発生のサイクルのどこにいるかで、地震発生率も変わってくる。これを計算に入れなければ、間違った数値が出てしまうことになる」と説明する。

 研究者らは、新システムのデータと1906年のサンフランシスコ大地震の地質記録が一致したことを確認している。ただし、中国、台湾の地殻変動が活発な地域では、データに大きな隔たりがあることが確認されている。研究者らは時間依存性モデルを使用して、さらに詳しく分析したいとしている。
Johnson氏は「中国やチベットの地震発生時期については、科学者の間で議論が分かれている。新しい方法では、地質学者たちの説による過去の地震と、現在の地殻変動との矛盾を解き明かすことができる」と説明する。

 一方でJohnson氏はこう強調した。
「新システムは決して未来を占う水晶玉ではない。我々の研究は短期予知ではなく、あくまで長期予知に利用できるものだ」

 写真は地震で崩壊した家屋(2005年8月11日撮影)。(c)AFP/Kazuhiro NOGI
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