写真は半導体の製造プロセスをチェックするエンジニア(2006年4月26日撮影)。(c)AFP/Sam YEH
【パリ/フランス 20日 AFP】「マイクロプロセッサ技術にはハッカーの侵入を許す基本的な欠陥がある」――ドイツの研究チームによる驚くべき研究結果が、18日付けのル・モンド氏(Le Monde)に発表された。
ドイツの暗号化技術の専門家、Jean-Pierre Seifert氏の研究チームは、データ処理速度が優先されるあまりに、チップが以前よりも脆弱になっていることを発見した。
「性能の追求において、セキュリティが犠牲になってきた」とSeifert氏は語る。
■暗号化キーが容易に入手されてしまう
ハッキングのテクニック「分岐予測分析(Branch Prediction Analysis、BPA)」では、暗号化のカギを解くために膨大なアテンプト(手順)が必要とされている。Seifert氏の研究では、マイクロチップを追跡するスパイウェアを1つ侵入させるだけで、簡単に暗号化キーを入手することが可能になるという。実際に研究チームは、たった1回のアテンプトで、512ビットの暗号化キーを数千分の1秒以内に手に入れることができた(詳細は未公開)。
同氏は、2007年初頭に開催される暗号化に関する会議で、チップの脆弱性を示す同様のデモンストレーションを行う予定だという。
写真は半導体の製造プロセスをチェックするエンジニア(2006年4月26日撮影)。(c)AFP/Sam YEH