【パリ/フランス 9日 AFP】水星が太陽の前を横切って見える「太陽面通過」がアメリカ大陸や東アジア、オーストラリア周辺の島々で観測された。太陽と水星、地球が一直線上に並んだときに起こる珍しい天文現象で、次に起こるのは2016年の5月9日だが日本は夜。日本で見られるのは26年後の2032年11月になる。
■水星は小さな黒い点に見える
丸い太陽の前をゆっくりと通過してゆく水星は、小さな黒い点として見ることができる。水星が通過する8日の19時12分から9日の0時10分(GMT)までの全5時間を観測できるのは、米国西海岸、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア南部、南太平洋の島々など。
また、米国内の西海岸以外の地域では8日の日の入り前に、東アジアやオーストラリアのその他の地域でも9日の日の出後に一部観測できる。ヨーロッパやアフリカ、中東、ミャンマー以西のアジアでは観測できない。
■水星の太陽面通過は100年に12回
水星のほかに太陽面通過を観測できる惑星は、太陽から2番目に近い金星のみで、最後に金星の太陽面通過が観測されたのは2004年6月。
水星は88日かけて太陽の周りを1周するが、軌道が傾いているため、太陽と水星、地球が一直線上に並ぶのはまれである。太陽面通過が起こるのは100年に12回で、前回は2003年に起こっている。
■太陽面通過により太陽系の距離測定法が確立された
水星は非常に小さく、望遠鏡が発明されるまで「太陽面通過」は観測されなかった。1631年、フランスの天文学者Pierre Gassendiが最初にこの現象を観測した。
この発見が、「太陽面通過」を太陽系の距離測定法の確立に利用できるという認識のきっかけとなった。方法は単純である。既知の距離の二点間を通過する対象物を観察し、すなわちこれが三角形の底辺となる。
望遠鏡にフィルターをつけるか、スクリーンに投影すれば、誰でもこの現象を安全に見ることができる。
写真は8日、太陽面通過中の水星を望遠鏡で観測する女性。(c)AFP/Martin BERNETTI
AFPBB News トップへ
ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。
フェデラー 史上最多となるグランドスラム15度目の優勝、ウィンブルドン選手権
【動画】マイケル・ジャクソン、死の直前の歌とダンス
前向きな言葉を唱えると逆に落ち込む場合も、カナダ研究報告拡大して見られた人気写真ランキング。会員登録で拡大写真が見られます。登録は無料で簡単。