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伝説の名馬「ファーラップ」の死因は毒殺? - オーストラリア

  • 2006年10月24日 12:33 発信地:オーストラリア
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写真はファーラップの剥製がメルボルン博物館に移送される様子。(c)AFP/ANDREW HOBBS

【メルボルン/オーストラリア 23日 AFP】74年もの間、謎となっていた伝説の競走馬ファーラップ(Phar Lap)の死因が最新技術を用いて解明された。シドニー・デイリー・テレグラフ紙(Daily Telegraph)が一面で報じたところによると、最新の科学技術「シンクロトロン」を用いた分析の結果、1932年4月5日に突然倒れ死亡したファーラップは、死亡する数時間前にヒ素を盛られていた形跡があるという。

■「シンクロトロン」の分析結果は毒殺

 1930年のメルボルン・カップ優勝馬の死因については八百長レースがらみの疑惑説から急性細菌性胃腸炎説まで、様々な憶測が飛び交っていた。同紙は、この分析結果はファーラップが不正競馬賭博の妨げになることを恐れた米国マフィアに毒殺されたという説を裏付けるものだとした。

 ニュージーランド産まれの栗毛馬、ファーラップは、メルボルン・カップを含む51レース中、37レースで優勝、大恐慌時代のオーストラリアの希望の星だった。しかし、メキシコのアグア・カリエンテ(Agua Caliente)国際レースに出場し優勝した数日後、カリフォルニアで突然死亡した。調教師のハリー・テルフォード(Harry Telford)さんによると、ファーラップは死亡した当日の朝、高熱と痛みに苦しみだしその数時間後、死亡したという。死因は肺からの出血症とされた。

■死亡する約35時間前にヒ素を投与された形跡

 長年謎とされてきたファーラップの死因の解明を、豪州シンクロトロン・リサーチ・プログラム(Australian Synchrotron Research Program)の科学者らが試みた。米国の粒子加速原理を用いたシンクロトロンでファーラップの毛束に放射光を投射したところ、死亡する約35時間前にヒ素を投与された形跡があることが判明。検出されたヒ素は、一度に大量に投与されたものだという。分析を行った科学者の一人、イヴァン・ケンプソン(Ivan Kempson)氏は「断定はできないが、われわれの分析結果によればファーラップは毒殺された可能性が高い」とデイリー・テレグラフ紙に語った。

■ベートーベンの死因も解明した技術

 2000年には、ドイツの作曲家、ルートウィヒ・ベートーベン(Ludwig van Beethoven)の遺髪を同じ手法で分析した結果、死因が鉛中毒だったことが解明されている。

 ファーラップは今は剥製となってメルボルン博物館(the Melbourne Museum)にその勇姿をとどめている。また、重さ6キロもある巨大な心臓は、首都キャンベラ(Canberra)の国立博物館(the National Museum)に保存されている。

 写真はファーラップの剥製がメルボルン博物館に移送される様子。(c)AFP/ANDREW HOBBS
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