【ロンドン/英国 21日 AFP】「進化論」の始祖として知られる英国の博物学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)の全著作物を電子化する画期的なプロジェクトが、ダーウィンの母校ケンブリッジ大学(Cambridge University)で進められている。
■ビーグル号の未完の日記も読むことが可能
「The Complete Works of Charles Darwin Online(www.darwin-online.org.uk)」と題された同プロジェクトでは、「種の起源(The Origin of Species)」をはじめとする著作物や、ビーグル号(HMS Beagle)航海時に記された未刊の日記などが無料で読んだり、聞いたりできる。
1831年に出航し、5年間におよんだビーグル号の航海で、ダーウィンは南米とオーストラリアを巡り、各地で膨大な量の化石や生物を収集した。
これがのちに研究の基礎となり、ダーウィンは帰国後、博物学者として一躍栄誉を手中に収めた。ただし、「種の起源」を出版したのはそれから20年以上も経った1859年のことだった。
■09年までに10万ページのテキスト、8万枚の画像へ拡大
ダーウィン全集電子化プロジェクトは、ダーウィンの母校、ケンブリッジのクライスト・カレッジ(Christ's College)のJohn van Wyhe教授がプロジェクト・マネジャーを務める。
現在は、全5万ページにおよぶテキストが閲覧可能なほか、オリジナル原稿から4万枚の画像を閲覧することもできる。クライスト・カレッジの広報担当者によれば、「世界初の試みであり、ダーウィン全集としては過去最大規模を誇るもの」という。
ウェブサイトは今なお改善中で、「ダーウィンの生誕200年、そして『種の起源』出版150年にあたる2009年までには、閲覧可能な資料の量を現在の2倍にしたい」(Van Whye)という。
ダーウィンの研究は、「人類は自然淘汰により進化を遂げた」とする「進化論」として実を結んだ。「進化論」は今なお、生物学の核をなす理論と考えられている。
写真はダーウィン直筆のノートの一部(6月8日撮影)。(c)AFP/SHAUN CURRY
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