【ロンドン/英国 27日 AFP】英サッカー・プレミアリーグ(Premier League)の選手たちが、生まれたばかりの自分たちの子どもから採取した幹細胞を保存し、選手生命が危ぶまれるようなけがをした際の治療に備えているという。
英サンデー・タイムズ(Sunday Times)紙が報じたところによると、新生児のさい帯血(出産時に新生児のへその緒と母親の胎盤にある血液)を冷凍保存しておき、軟骨組織やじん帯の損傷治療に活用するというもの。5選手がリバプール(Liverpool)のさい帯血バンク、CryoGenesis International(CGI)を利用しているほか、2005年には3選手がロンドンのSmart Cellsを利用した。
匿名を条件に取材に応じたイングランド(England)北西部のチームに所属するある選手は、「子どもたち自身と僕と、両方の治療に役立てばいいと思ったんだ」と、さい帯血保存を決めた理由を説明する。
「サッカー選手にとって、けがをしやすくなるということは、選手生命を絶たれることだ。だから、幹細胞(修復用キットと言ってもいいけど)を手元に用意しておくのは、理にかなっている」
CGIのポール・グリフィス(Paul Griffiths)代表取締役は、「実験的な運用です。遺伝子情報が同じ幹細胞は、直接ひざに注入されるとすぐ再生を始めます」と語った。
アーセナル(Arsenal)に所属する仏代表のティエリ・アンリ(Thierry Henry)選手も、さい帯血バンクを利用している1人だ。もっとも彼の場合、幹細胞の保存理由は子どもの将来のためで、自分自身のために利用するつもりはないという。
過去5年間で、生まれた子どもが病気になったときのためにさい帯血を保存した英国人夫婦は1万1000人以上。支払われた費用は、1500ポンド(約33万円)近くに上る。
写真は肝細胞の培養液。(c)AFP/Getty Images
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