【9月10日 AFP】米SNSフェイスブック(Facebook)は9日、注目の話題についてフェイスブック上で交わされている会話を、一部の報道機関に配信するサービスを開始した。報道機関はこれらの会話を記事や番組に盛り込むことが可能になる。米マイクロブログのツイッター(Twitter)が得意とする領域に食い込むサービスだ。

 フェイスブックのメディアパートナーは、パブリックフィード(Public Feed)とキーワードインサイツ(Keyword Insights)の2つのソフトウエアツールを使い、フェイスブックに投稿されたコメントを活用することが可能になる。

 フェイスブックのジャスティン・オソフスキー(Justin Osofsky)副社長はブログで「一部の報道機関は、いかなる話題についてもそのリアルタイムの公開投稿を表示させることが可能になり、放送や記事にフェイスブック上の会話を組み込めるようになる」と説明。「人気のテレビ番組やスポーツイベント、最新のニュース──その会話はフェイスブック上で起きているのだ」と述べた。

 メディアパートナーとしてリストに上がっているのはバズフィード(BuzzFeed)、CNN、米NBCの番組トゥデー・ショー(Today Show)、BSkyB、オンライン雑誌スレート(Slate)、マーケティング会社Mass Relevance。報道機関に配信される投稿は「公開」設定のものだけだという。

 しばらく前から、報道機関はリアルタイムの意見や考察、観点などをツイッターに頼っていた。

■統計的な分析や、単語の使用頻度の確認も

 またこれらのソフトウエアツールは、ある話題をオンライン上で取り上げている人々の統計的な分析や、特定の単語が会話で用いられた回数などについても分析できる。

 オソフスキー氏は、NBCのトゥデー・ショーを例に、「人気の話題について、フェイスブック上でどれだけ多くの人が話しているか、どこで最も注目を集めているか、男性に人気かそれとも女性に人気か、どの年齢層に人気か、などを盛り込むことができるようになる」と説明した。(c)AFP