【7月5日 AFP】米アップル(Apple)の「革新的」な最高経営責任者(CEO)、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が死去してから2年近く経過した今、同社は「次なる大きな方向性」を模索する「待機期間」にある──。共同創業者スティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)氏(62)が4日、メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)での講演で語った。

 アップルをめぐっては、ジョブズ氏が2011年10月にがんで死去して以降、革新的な製品を開発できていないとの批判が上がっている。ウォズニアック氏はこれに反論し、「アップルは次の大きな方向性を待つ待機期間にあると思う。現存する消費者向け電化製品のカテゴリーで、画期的かつ素晴らしい革命がしょっちゅう起きることなど期待できない。もし毎年のようにそれができるのであれば、本当に驚きだ」と語った。

 アップルは最近、「iWatch」の商標登録を日本で出願していたことが分かっている。メキシコや台湾などでも同様の申請を行ったことが報じられており、アップルがウェアラブル(身につけることのできる)情報端末の新製品を開発しているとの臆測が盛んに飛び交っている。

 メキシコ市での講演でウォズニアック氏は、電子端末がどんどん小型化している現状に触れつつ、同社の新製品について示唆するような発言をしている。「旧型のiPhoneを自分の手首に付けて、新しい(音声アシスタント技術の)Siriのように質問をしたり、ある音楽を流すように命令したりできたらいいなと思う」

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