【5月29日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は28日、米SNSフェイスブック(Facebook)が独自にスマートフォン(多機能携帯電話)を開発、販売する計画だと報じた。モバイルインターネット市場への進出で増収を狙っているという。

 同紙はフェイスブックの複数の従業員などの話として、フェイスブックは米アップル(Apple)のiPhone(アイフォーン)に関わった6人以上のソフト・ハード技術者と、タブレット型端末「iPad」に関わった技術者1人を採用したと伝えた。

 フェイスブックは、台湾の電子機器大手、宏達国際電子(HTC)との提携の下バフィ(Buffy)というコードネームのスマートフォンの開発を担当するグループを増強した。このプロジェクトは前年にIT系ブログ「オール・シングス・デジタル(All Things Digital)」が初めて明らかにしていた。

 ニューヨーク・タイムズによれば、アップルでiPhone開発に携わった後フェイスブックに採用された技術者の1人は、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)と会った際、スマートフォンの仕組みなどについて質問攻めにされたという。

 フェイスブックのある従業員は、「マーク(・ザッカーバーグ)は、近い将来に携帯電話を開発しなければ、フェイスブックは数ある携帯端末用アプリの1つに終わってしまうと懸念していた」とニューヨーク・タイムズに語った。

 この報道についてAFPが質問したところフェイスブックは電子メールで回答したが、報道内容については否定も肯定もしなかった。(c)AFP