【3月8日 AFP】(一部更新、写真追加)アップル(Apple)は7日、米サンフランシスコ(San Francisco)で開いた報道機関向け発表会で、従来機種より機能を強化したタブレット型端末「iPad(アイパッド)」の新モデルを公開した。

 新型iPadは強力なクアッドコアプロセッサーや、同社のスマートフォンiPhone 4Sと同等の高解像度ディスプレー「Retina Display」、4G LTEに対応した高速な通信機能を搭載している。ディスプレーの解像度は1インチあたり264ピクセルで、携帯端末としては史上最高だとされている。

 500万画素のカメラと高精細の動画撮影機能も搭載した。バッテリー駆動時間はWi-Fi接続なら10時間、4G接続なら9時間だという。重量は約650グラム、厚さは9.4ミリで、いずれも従来機種よりやや大きい。

 同社のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)は、2011年10~12月のiPadの売上高は、どのパソコンメーカーの売上高よりも多かったと述べ、「iPadはパソコン後の世界のポスター・チャイルド(申し子)だ」と述べた。同社にとって共同創業者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が死去した後としては初の本格的な新製品発表となった。

 3月16日にカナダ、フランス、ドイツ、米国で発売する。価格は最も安いWi-Fi接続のみのモデルで499ドル(約4万500円)など、従来機種と同じに設定した。

 Wi-Fiと4G接続の両方を搭載したモデルの米国での価格は、16GB版が629ドル(約5万1000円)、32GB版が729ドル(約5万9000円)、64GB版が829ドル(約6万7000円)。従来のiPad 2は、16GB版を399ドル(約3万2000円)にするなど値下げして販売を続ける。(c)AFP/Glenn Chapman